ネタバレの定義
当サイトでは、ネタバレありの記事となしの記事を分けています。しかし、そもそもネタバレを定義するのは非常にむずかしいことです。映画に関する情報すべてがネタバレの対象となりうるわけですから、極端なことを言えば映画のタイトルだってネタバレです。でもそれではなにも紹介できません。実際「何がネタバレとなるか」は映画によって変わってきます。「最初から最後までずっと謎解き」というようなサスペンスでは、具体的に語れるのはせいぜい舞台設定という程度で、あとは抽象的な説明しかできないでしょう。
また、まれにキャストの名前自体がネタバレとなる場合もあります。「ずっと素顔が謎に包まれていたあの人物が終盤にマスクをとると、実は中の人はあの大物俳優だった!」というケースなど。
逆に、大筋を全部ネタバレしてしまっても問題ないような映画もあります。これは史実をもとにした映画に多いパターンです。たとえば赤穂浪士を題材にした映画について「彼らはついに本懐を遂げ、その後切腹を命じられた」ということを書いたとして、これをネタバレと呼ぶ人はいません。いませんよね。
多くの人に認められる落とし所を探ることはできるでしょうが、結局のところネタバレの範囲は個人の感覚次第となってしまいますから、その点はどうかご容赦いただきたいと思います。とはいえ、製作者の意図を尊重したいという観点から「予告編動画や公式サイト・チラシなどに書かれたあらすじ」は、基本的にネタバレにならない情報として扱っています。
ただこれにも例外があって、「製作者としても本来は鑑賞前に知らせたくない情報なのだが、それを隠してしまうとどんな物語なのかを全く説明できず、映画の宣伝が著しく制限されてしまうため、断腸の思いで予告編などに織り込んでいる」というケースがあります。このような場合に予告編動画を紹介するときなどは、できるだけその旨を注意書きとして示しておくようにしています。